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【永久保存版】服屋の店員に声を掛けられない方法

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肉体労働歴10年
おのり

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服屋の店員さんの視線って気になりますよね?

今買うつもりはなく、ただ見たいだけなのに...。

商品を物色していると、どこからともなく現れてきて一言...

「ナニカオサガシデスカぁ?」

怖い。怖すぎる。

そう声を掛けられた途端にこちらの思考はフリーズして、どうやってこの場から逃げようか?と身構えてしまうのである。

素直に見てるだけだと言えれば良いのだが、無駄に気を遣ってしまい、

「こんな感じのシャツ探してます」

なんて思っても無い事を言ってしまうのである。

だが、そんな意味の無いやりとりも今日でおしまいである。

ここに、『服屋の店員に話しかけられない方法』を後世に遺そうと思う。

ぜひ活用されたし。

外界との音をシャットダウンする

大音量で音楽を聴いているのを装えば、話しかけようという気はなくなるだろう。

話しかける側も大声で話しかけて気付いてもらわないといけなくなる。

相手の労力を増やすことで、営業のモチベーションを下げる作戦である。

ヘッドホンが無ければ、イヤホンや電話などの方法をとると良い。

激しくヘッドバンキングさせればなお良い。

表情から思考を読ませない

対面営業において、表情から思考を読みとることは重要である。

焦り動揺の表情はときに足元をすくわれる。心を読まれた挙句、買いたくも無いものを買わされる...なんてことはあってはならないのである。

鏡を一枚用意してもらいたい。

口をへの字に曲げ、鼻を膨らませて両目をぐるぐると回してみてほしい。

鏡に映った顔から果たして思考を読みとることは可能であろうか?

否。そもそも人間は得体の知れないものに近付こうとすらしないだろう。

恐怖には恐怖で対抗する。それは可愛い店員さんに対しても例外ではない。

規格外の行動でかく乱させる

素人が最も憧れるダンスの一つ、ロボットダンスをやってみてほしい。

もちろん、出来ない事はわかっている。重要なポイントはその不気味さにある。

素人ゆえの不完全な動きが、TPOの不自然さと相まって強烈な違和感の磁場を発生させるのである。

人間は居心地の悪い空間から離れる性質を持っている。服屋の店員の店舗というテリトリーを一気にダンスフロアーに変えてしまうのである。

作戦開始

予定通り目標の店舗に潜入。

最も気になっているシャツが並ぶコーナーに陣取った。

入り口との距離は10メートル程度だが、入店時にはいなかったはずの店員が、すでに入り口付近にいるのがわかる。

『作戦開始!』

俺は心の中で叫んだ。それと同時にヘッドホンを装着した。

準備は万端である。

この作戦が成功すれば煩わしい接客ともおさらばである。

シャットダウン・変顔・ロボットダンス

三段階アプローチのこの布陣を『フォーメーションデルタ』と名付けることにする。

『チェェェンジ!!バーサク!!!』

言い忘れていたが、フォーメーションデルタにおける、シャットダウン→変顔→ロボットダンスの変化の事を俺はバーサクモードと勝手に呼んでいる。

店員には声を掛けられないが、おまわりさんには声を掛けられるかもしれない。

俺は口をへの字にして鼻を出来る限り大きく膨らませた。

両目を大きく見開いて、これでもかというくらいにぐるぐると回し始めた。

『まだだ...ここでっ!』

俺はLUNA SEAのライブさながらのヘッドバンキングをかました。

『やばい...倒れそうだ』

目をぐるぐると回していたこともあって俺はそのまま倒れそうになった。

『だめだ!こんなところで諦めてしまっては、店員に接客されてしまう!ヘッドバンキングなんかして倒れたらきっと「ライブに行かれるんですね?でしたらこちらのスパンコールジャケットなんていかがでしょう?」なんて言われるに決まってる!』

俺は倒れそうになりながらも変顔を続け、ヘッドバンキングは勢いを増し、いよいよ仕上げのロボットダンスに取り掛かった。

今、ここに三重の壁が完成したのである。

店員から話しかけられる事は無かったが、ロクに商品を見る事も出来ず、俺はロボットダンスをしながら店を後にした。

おまわりさん「君、ちょっといいかな?」

脳内検証の結果

店員には話しかけられないが、おまわりさんには話しかけられるかもしれない。

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