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【肉体労働者】の僕が【読書】にハマったきっかけ

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肉体労働歴10年
おのり

肉体労働者として楽しく生きていく為のノウハウや、役立つ情報を発信します。初心者におすすめの筋トレ方法や、読書を楽しむコツについても紹介します。

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今でこそ読書関連の記事を書いている僕ですが、正直な話、を読み始めたのはおっさんになってからです。

小さい頃から家でスーファミをして過ごし、たいして勉強をせずに大学へ入り、大学で学んだ事と言えば酒の飲み方と歌の歌い方だけでした。

今思えば非常に勿体無い時間を過ごしていたなぁと思うのですが、当時の僕は時間さえあれば友人とカラオケに行く事が唯一の楽しみでした。

4回生になり、なんとか就職は出来たのですが、やはり転職を繰り返し、最終的には今の仕事に落ち着きました。

僕は肉体労働は嫌いではありません。むしろ、自分には合っていると思っているぐらいです。

ただ、運送業界の都合上、待機時間というものがどうしても存在します。

同僚や他の会社の人に聞くと、トラックで寝るか携帯をいじって時間をつぶすとの事でした。

もっと良い時間の使い方はないだろうか。

そこで僕は考えました。

「本でも読むか」と。

プラトンとの出会い

読書というものをほとんどした事が無かった僕は、何も考えずに本屋へ行き、こんな本を手にとってしまいます。

・プラトン『国家 上』藤沢令夫【訳】
『国家』は上下巻ありましたが、とりあえず上巻だけ買う事にしました。ワクワクしながら帰宅したのを覚えています。プラトンって誰や?国家って何の話や?家に着くと僕はすぐに読んでみました。その結果……。
「プラトンマジやべぇ!!」
たまたま手にとった本にこれほど衝撃を受けるとは思いませんでした。
もちろん理解出来ない文章や話もあったのですが、それでも十分に楽しませてくれるのは、プラトンの創作センスの力によるものだと思います。簡単にまとめるとこんな感じです。
・プラトン(紀元前427年~紀元前347年)
古代ギリシャの哲学者。師匠はソクラテス、弟子はアリストテレス
ソクラテスを主人公とし、実在の人物対話させる形式で創作し、自身の哲学対話篇として著した。

・『国家』
副題は正義について。その中で、不正正義はどちらがか?という問題を真剣に語り合う。
対話の中で仮想国家を作って、様々な角度から議論を交わす。

時間は掛りましたが、上巻を読み終えた僕は再び本屋に走り、下巻を購入しました。

そして『国家』を読み終えた後に、こんな事を思ったのです。

プラトンの他の作品も読んでみたいと。

同じ著者の本を立て続けに読む日々

その後、僕は岩波文庫のプラトン作品を読み続けました。

・プラトン著『プロタゴラス』『ソクラテスの弁明・クリトン』『ゴルギアス』『饗宴』
『パイドロス』
その結果、同じ著者でも作品によって雰囲気が変わる事があるという面白さを知りました。
さらに、文庫になっていない作品を読む為、『プラトン全集』を中古で買いました。
『プラトン全集』を読み進めているうちに、僕はこんな事を思います。
注釈にめちゃくちゃ出て来るホメロスって誰やねん、と。

ホメロスを読む

・ホメロス(紀元前8世紀頃)
謎多き詩人。著書『イリアス』『オデュッセイア』
ホメロスを読む為に、岩波文庫の『イリアス』オデュッセイア』を読みました。
『イリアス』トロイア戦争が舞台となっており、『オデュッセイア』はその後の話です。
実際、同一人物が書いたかどうかははっきりとしないそうです。確かに別の人が書いた様な雰囲気が感じられました。
二作品とも共通するのはギリシャ神話の神々が登場するという事です。
もっとギリシャ神話に詳しくなれば、楽しめるかも。
そう思いました。

ギリシャ神話・古代ギリシャ関連の本を読む

僕はギリシャ神話や古代ギリシャに関する本を、古本屋で見つけては読んでみる事を繰り返しました。

読んだ本はこんな感じです。

・吉田敦彦 著『一冊でまるごとわかるギリシャ神話』だいわ文庫
・西村賀子 著『ギリシャ神話 神々と英雄に出会う』中公新書
・島崎 晋 著『読みだしたら止まらなくなる ギリシャ・ローマの神話がよくわかる本』
        総合法令出版
・岩田靖夫 著『ギリシア思想入門』東京大学出版会
・岩田靖夫 著『ヨーロッパ思想入門』岩波ジュニア新書
・伊藤貞夫 著『古代ギリシアの歴史 ポリスの興隆と衰退』講談社学術文庫
・芝崎みゆき 著『古代ギリシアがんちく図鑑』バジリコ
神話を通して、古代ギリシャの思想や歴史を知って、改めてプラトンを読みなおすという楽しみを得ました。
読書で得た知識で、更に読書が楽しくなる事を知ったのです。

好奇心の赴くままに

ギリシャ神話について知った僕は、ディオニュソス(バッカス)神の秘儀からカニバリズムに興味が湧きました。

さらに、プラトンを読んだ僕は、他のギリシャの哲学者も知りたいと思う様になりました。

その結果、ソクラテス以前の自然哲学者やプラトンやアリストテレスの後のストア派と呼ばれる哲学者にも興味が湧き、マルクス=アウレリウスエピクテトスセネカなどの作品を読みました。

自分の好奇心の赴くままに、まだ知らない事やもっと深く知識を得たいと思ったものを優先して次に読む本を決めています。

自分が楽しく感じる読書をする

もちろん、読んでいて少し内容が難しいと感じたり、頭に入らなかったりしたこともあります。

一冊の本でもわかる部分わからない部分があります。僕は繰り返し読んでも理解出来なかったり、面白くないと感じたら思い切って飛ばす事にしています。

これは筋トレにも同じ事が言えるかと思います。いきなり重たいものを持ち上げるのではなく、軽いものから徐々にステップアップしていくのです。

読書に関して言えば、いずれまた自分がレベルアップした時に読めばいいと思っています。

難しいと感じた本は本棚にしまっておいて、そろそろかな?という自分のタイミングで再挑戦したりすればいいと思います。

まとめ

僕が読書にハマったきっかけはプラトンでした。

2000年以上前のギリシャの人が今の僕達と同じような悩みをもち、言葉を尽くして相手に伝えようとしていました。

数えきれない程の人々の手によって編纂・保存され、今僕が何の苦労も無くその本を読めるならこれを読まない手はないと思います。

著者の意図とは違うかもしれませんが、プラトンには「最高のエンタメをありがとう」と言いたいです。

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